- げんぜん
- I
げんぜん【厳然・儼然】おごそかで近寄り難いさま。 動かし難いさま。II
「~たる事実」「神の像の如く, ~として我前に立てり/即興詩人(鴎外)」
げんぜん【泫然】涙がはらはらと流れるさま。III「~として泣きに泣きたり/天うつ浪(露伴)」
げんぜん【現前】(1)現在, 目の前にあること。 目の前にあらわれていること。「俄然として新天地が~する/門(漱石)」
(2)〔哲〕〔(ドイツ) Anwesen〕現にここにあること。 感官・意識に現れていること。 西欧形而上学では恒常的実体と結びつけてとらえられたが, ハイデッガーはそれを出来事として考え, デリダも脱構築の対象としている。IVげんぜん【現然】はっきりとしているさま。 あらわ。「大事に至らんこと~たり/桐一葉(逍遥)」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.